「完璧で偉大なアーティスト、実験を恐れず、多くの音楽の世界をひとつに織り交ぜる人物。」
オール・アバウト・ジャズ
グラミー賞ノミネート、受賞歴のある作曲家兼ジャズバイオリニスト。国際ジャズ編曲作曲家協会(International Society of Jazz Arrangers and Composers/ISJAC)ファンダメンタル・フリーダム・コミッション賞、シンフォニック・ジャズ・オーケストラ(SJO)作曲賞受賞者。ニューヨーク・タイムズ紙で「雄大な美しさで、グルーヴからダイナミックなカスケード、さらには軽やかなスウィングへと滑らかに移行する」と評される。ニューヨークを拠点に活動するパン・アジア・チェンバー・ジャズ・アンサンブル(Pan Asian Chamber Jazz Ensemble)の創設者およびリーダー。
東京都青梅市出身。桐朋学園子供のための音楽教室、及び、桐朋女子高等学校音楽科を主席で卒業。十代でアジア・ユース・オーケストラのコンサートマスターおよびソリストとしてアジアツアーを経験。1992年、ケネディ・センターにてニューヨーク・ストリング・オーケストラと共に米国デビュー。ジュリアード音楽院でバイオリン演奏の学士号・修士号取得。カーネギーホール、マディソン・スクエア・ガーデン、バービカン・ホール、ヴィレッジ・ヴァンガード、ブルーノート東京、ハリウッド・ボウル、各国のジャズおよびユダヤ音楽フェスティバルに出演。
バイオリニストとしてリー・コニッツ、スティーブ・スワロウ、トム・ハレルらジャズ界の巨匠と共演および録音。デビッド・ボウイ、ダイアン・リーヴス、エミリオ・ソラら含むと100以上のプロジェクトのレコーディングに参加。オール・アバウト・ジャズ誌(All About Jazz)に「チェンバー・ジャズの女王」と称され、パン・アジア・チェンバー・ジャズ・アンサンブルとニューヨークのバードランド・ジャズ・クラブ、ブルーノート、ルーレット、ディジーズJALC、ウィンター・ジャズフェスなどに出演。DCのケネディ・センター、マレーシアのKLジャズフェスティバル、日本でもソールドアウト公演を成功させる。
リーダー作として7枚のアルバムをリリース。2024年5月、最新のデュオプロジェクト「Lingering」発表。10人編成のパン・アジア・チェンバー・ジャズ・アンサンブルの5作目のアルバムがランディ・ブレッカーをフィーチャーし、2025年にリリース予定。2018年、国際批評家投票でジャズ・バイオリニスト部門第6位。
坂本龍一作品を演奏する坂本トリビュート・アンサンブルの音楽監督およびアレンジャー。クラシック音楽家としてデイヴ・エッガー、タシャ・ウォーレンらとツアーや録音を行い、ドヴォルザークからメシアン、オクーラ自身の作品まで幅広く演奏。
オークラのクラリネット/バスクラリネット、チェロ、バイオリンのための室内楽作品「Phantasmagoria」は、トゥッティ・フェスティバル、ニュー・ミュージック・フェスティバル、LunARTフェスティバル、SOLIアンサンブルの「30x30x30プロジェクト」などを含む米国、カナダの各地で演奏されている。
近年は、バージニア・センター・フォー・ザ・クリエイティブ・アーツ (VCCA) 50周年記念フェローシップ受賞。2022年および2024年BRIO賞、2021年NYC女性メディア・音楽・演劇基金、2021年ジャズ・ロード・クリエイティブ・レジデンシー、2020年コープランド・ハウス・レジデンシー賞、2018年チェンバー・ミュージック・アメリカ・ニュー・ジャズ・ワークス奨励金など、多数の助成金・賞受賞。
2023年、ジャズ・ロード・ツアー(サウス・アーツSouth Arts)の受給者として6都市ツアー実施。このツアーは、ドリス・デューク慈善財団およびアンドリュー・W.メロン財団の支援。
2023年ISJACファンダメンタル・フリーダム・コミッション賞受賞新作「Silent Screams: An Anthem for the Unheard」、2024年5月テネシー州ナッシュビルで行われた国際ジャズ編曲作曲家協会でライアン・メダウ・ジャズ・オーケストラ(サックス奏者ジェフ・コフィンのフィーチャー)によって初演。
最新の委嘱作品、2024年ワシントン・ハイツ・ジャズ作曲コンペティション受賞作、2024年11月ニューヨーク市でパン・アジア・チェンバー・ジャズ・アンサンブルによって初演。
2025年1月、ニューヨーク最大のジャズフェス、NY Winter JazzFest でオークラの率いるPan Asian Chamber Jazz Ensembleの演奏が予定されている。
「アジアからアフリカ、アメリカまで、そしてクラシックからジャズまで、エレクトロニック音楽のインスピレーションを通じて、オークラはあらゆるところに美を見出し、それを彼女自身の絶妙な表現に翻訳しています。」
オール・アバウト・ジャズ誌